最近では緑茶がダイエットに効果があるとして、ヘルシア緑茶などダイエット効果が期待される飲料が多く出ています。果たしてこれらは本当にダイエットに効果的なのでしょうか?緑茶がダイエットに効果的であるか、また、脂肪をどのようにしたら効率よく燃焼させることができるか調べてみました。
緑茶とは
チャノキの葉からお茶は作られますが、緑茶は摘み取った葉を加熱処理して発酵を防ぎ、それにお湯を注いで、成分を抽出したものになります。
このチャノキの葉を発酵させれば、色が茶色くなり、ウーロン茶や紅茶になります。
緑茶の種類
- 煎茶
- ほうじ茶
- 抹茶
などがあります。日本でなじみ深く、よく飲まれているのがこの緑茶です。
緑茶がダイエットに効果的であると言われる理由
緑茶の渋み成分であるカテキン(ポリフェノールの一種)が、ダイエット効果があると言われています。しかし、このカテキンは体脂肪の蓄積を抑えるという根拠はまだ解明されていません
じゃダイエットに効果がないの?
と思われるかもしれませんが実は脂肪の燃焼には効果があるようです。
カテキンの脂肪燃焼の作用
- 肝臓や筋肉中の脂肪分解酵素に働きかけ、脂肪を燃焼しやすくする
- 胆汁酸(脂肪を溶けやすくするもの)の排出を促進する
といった作用があります。
つまり、緑茶のカテキンには脂肪の蓄積を防ぐというより、脂肪の燃焼を助ける効果があるので、緑茶ダイエットは効果的であるといえます。
脂肪の燃焼の仕組み
ダイエットでは、身体にたまった脂肪を分解・燃焼し、それをエネルギーとして利用することで脂肪が燃焼されていきます。
脂肪が燃焼されるには、まず身体がエネルギーを必要な状態をつくりださなければなりません。何も活動していなくても、基礎代謝といってカロリーは消費されますが、身体がエネルギーを必要とする状態をつくりだすことで、脳が脂肪を分解してエネルギーをつくりだそうとしてくれます。
そして、脳から脂肪を分解するよう指令がでると、ホルモンが分泌され、脂肪を分解する酵素(リパーゼ)が活性化します。この酵素によって脂肪が分解され、脂肪細胞から血液中に放出されます。
さらに、血液は全身につながっているので、血液によって運ばれた脂肪は筋肉のエネルギーとして使われ燃焼されるのです。
緑茶のカテキンはこのような脂肪を分解する酵素に働きかけ、脂肪を燃焼しやすくしてくれると考えられています。
効率よく脂肪を燃焼させるには
ここで注意が必要です。
酵素によって分解された脂肪はグリセロールと遊離脂肪酸というものに分けられ、血液中に放出されます。この時、分解された遊離脂肪酸は、ある一定の時間以上の運動が行われないと燃焼されません。また、燃焼されなければ、またもとの脂肪に戻ってしまうという特性があります。
このため、脂肪を燃焼するためには20分以上の運動が必要と言われています。
この運動には有酸素運動(ジョギング、マラソン、水泳など)が良いと言われています。
緑茶のダイエット効果を引き出す秘密
そこで、効率よく脂肪を燃焼させるために、運動前に緑茶を1杯飲むということをおススメします。
運動前に緑茶を飲むことで、緑茶のカテキンが作用し、優先的に脂肪を燃焼してくれるので、ダイエット効果が高まります。また、単発で飲んでもあまり効果がないので、持続して定期的に飲むようにしましょう。
それと、緑茶以外にも実はウーロン茶にもカテキンは含まれていて、特にプーアール茶には重合カテキン(カテキンが多く連なったもの)が多く含まれ、ダイエット効果が高いようです。
この重合カテキンのほうがダイエット効果があるので、緑茶の代わりにプーアール茶も良いです。ただプーアール茶は少し独特な味なので人によっては飲みにくいという人もいると思います。
参考になればと思います。