出展:mainichi.jp
政府の地震調査委員会によると、今後30年以内に
南海トラフ地震が発生する確率は60%~70%と
発表されています。
さらに、この地震はいつ起っても不思議ではないとする
地震学者もいることから、数年以内に起こる可能性も考えられます。
なぜ地震の規模が大きくなるのか
理由
- プレートとプレートの境界で起こる地震(プレート境界型地震)である
- 連動型の地震で、巨大地震となる
<プレート境界地震>
プレートとプレートがぶつかるところで、
一方が沈み込み、ゆがみが蓄積されていく。
あるところでそれが解放され地震が発生する。
特徴
①蓄積されたゆがみによって地震規模が大きくなる
②地震発生が海の下で起こるため津波が発生する
<連動型巨大地震>
南海トラフの広範囲を震源域とする
東海地震、東南海地震、南海地震が連動して起こる。
出展:www.jiji.com
(3つの地震は過去の統計から連動する確率が
高くなっていると言われています)
被害の規模
県別に見ると、死者数では、静岡県が10万9千人、
和歌山県が8万人、高知県が4万9千人とワースト3です。
(朝日新聞) http://www.asahi.com/special/nankai_trough/
このページでは自分の住んでいる地域を入力して
その被害予想を見ることができます。
この被害予想によれば、都市圏の被害は
少なくなっていることがわかります。
しかし、大阪、名古屋、東京は平野や盆地であるため、
伝播してきた長周期地震動がその平野や盆地の
直下にある堆積層で増幅・強化され、
揺れ幅が大きく、揺れている時間も長くなるため、
この予想よりも被害が大きくなる可能性もあります。
特に、名古屋の近くにある濃尾平野は地盤沈下の
懸念がされているため、南海トラフ地震による影響が懸念されています。
⇒国土交通省
このように被害予想では、影響が少ないと考えている
首都圏も被害の拡大が考えられるため、注意が必要です。
原発の影響
原発の影響としては、
- 静岡県の浜岡原発
- 愛知県の伊方原発
が津波による被害を受けるということが言われています。
<浜岡原発の立地>
- 南海トラフ巨大地震の震源域の真上に建っている。
- 地震に伴う大津波に襲われる可能性がある。
- 周辺には重要な工業地帯がある。
- 近くを東西を結ぶ東名高速道路・東海道新幹線が通っている
<伊方原発の立地>
- 太平洋側から襲ってくる大津波の影響はさほど受けない
- 伊方町佐田岬半島の南側は津波の影響を受ける
- 被災によって原発の管理機能に影響がでる
現在日本の原発は関西電力大飯原発3、4号の2基のみ稼働中で、
他48基は全て停止しています。
しかし、
原発稼働停止=発電を止めている状態
であって実際には原子炉自体は動いています。
(燃料棒の温度を冷却水によって冷却している)
つまり、津波や地震の影響をうけなくても
冷却機能が失われると甚大な被害を及ぼします。
南海トラフ地震では東日本大震災の時よりも
被害の範囲の大きさがあり、地震による建物の崩壊や、
津波の影響、原発の影響など様々な被害があり、
その被害予想は多大なものです。
少しでも多くの知識や、地震に対する対策をして、
対応していかなければいけないと思います。