RSウイルスの感染症が10月28日から11月3日までの1週間で、全国で4000人越えと多く、首都圏などで流行しているとのこと。東北地方でも患者報告者が増加しているというニュースをみました。RSウイルスは毎年冬に流行するとのことですが、今年は感染者が多いようです。そこで、RSウイルスとはどのようなものなのか、その症状などについて調べてみました。

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RSウイルスとは

RSウイルスとは風邪のウイルスの一種で、感染すると発熱や咳、鼻水などの呼吸器症状を引き起こすウイルスです。

 

 

RSウイルスに感染してしまうと…

2~8日の潜伏期間があり、その後数日間にわたって風邪に似た症状が続きます。特に気管や気管支、肺に炎症が進展すると重症化してしまい、治療に時間がかかってしまうとのことです。しかし、多くの場合は1~2週間で治ります。風邪と似た症状で2歳までにほぼ100%の確率で感染すと言われています。大人の人は一度はかかったことのあるものかもしれません。

 

 

RSウイルス感染症の注意点

このように風邪と似た症状で、感染力がとても強く、特に心肺の基礎疾患がある人新生児・乳児にも感染することから、小さなお子さんでは注意が必要です。肺炎など重症化する恐れがあり、中耳炎、無呼吸、急性脳症などの合併症を引き起こす可能性があります。

 

 

感染ルート

感染ルートとしては、空気感染または接触により感染してしまいます。このウイルスは感染力が強いため、再感染で軽症の患者がRSウイルスと気づかないまま生活している場合があり、家庭内や保育園・幼稚園での流行を抑えることは難しいものになります。

 

 

RSウイルスの予防

RSウイルスに対するワクチンは現在研究段階でつくられていないため、対症療法(症状を抑えることを目的とした治療)が主体となっています。このため、RSウイルスに感染しないための予防がとても大切です。RSウイルスの感染は、目や鼻、口の粘膜から感染します。また、ウイルスがものに付着してからも感染力が4~7時間残っているので、日頃から外出の後や食事前などは手洗いうがいをしましょう。また、マスクの着用も感染の予防になります。一般的な風邪やインフルエンザの予防と同じ予防方法ですが、重症化しないためにも小さなお子さんなどがいらっしゃる家庭では特にこの時期、予防に気を付けていく必要があるといえます。