ダルビッシュ投手のブログで紹介されていたゲームレディーという装置。これはアイシングを行うためのものでアメリカでは医療機関やプロスポーツ選手、プロチームに広く普及しています。日本ではあまり聞きなれないものですが、ヤンキースでプレーしていた松井選手が膝を手術した後にもこのゲームレディーが使用されていました。他にも、早大の野球部や24時間マラソンなどでも紹介されています。ダルビッシュ投手も試合後にはこのマシーンでアイシングをしているとのこと。ゲームレディーにはどのようなアイシング効果があるのでしょうか?その効果や値段について調べてみました。
ゲームレディー(Game Ready)とは?
米国CoolSystems社製アイシングマシーン
出展:http://www.gameready.com/
〇特徴
タンク内の氷水を循環させ、瞬時にアイシングと圧迫を行うことができる
〇アイシング可能部位
- 肩
- 肘
- 肘
- 手首
- 手
- 腰
- 臀部と股関節
- 膝
- 足首
ゲームレディーは主に急性筋骨格傷害や整形外科手術の回復、試合の準備や試合後のケアに使用されています。圧迫とアイシングによるリンパ機能の強化と血流の促進によって痛みや腫の軽減、治癒過程の促進が行えます。
( gameready公式ホームページより)
値段はどのくらい??
日本ではゲームレディー(Game Ready)の販売価格は30万~50万程度と言われています。医療機関などで使用されているくらいなので、かなり高価なものです。一般の人には手が出ない金額です。ちょっとした障害予防やケアにはかなり高価です。
出展:http://www.rakuten.co.jp/
現在アイシングと圧迫ができるアイシングパックとしてメディカルクールセラピー(MCT)というものがあります。これは価格も安価で手軽に利用できますが、温度調節の機能がないのが少し気になります。やはり、温度調節ができ、ある程度一定の温度でアイシングができたほうが効果的のようです。
ゲームレディーと普通のアイシングの違いとは?
普通のアイシング
- 部分的にしか冷やすことができない
- 温度が低くなりすぎる場合がある
ゲームレディー
- 温度の設定ができる
- 患部を圧迫できる
- 臨床的に効果が検証されている
といった違いがあります。
アイシングは氷があれば比較的容易にできますが、患部を部分的にしか冷やすことができず、温度調節ができないためにどの程度アイシングできたのか効果がわかりにくいです。また、冷やしたいと思っているところがきちんと冷やされていなかったりといった経験をお持ちの方もおられると思います。
これは、接骨院の先生に聞いたのですが、基本的にアイシングを行っても筋肉や腱の柔軟性は低下しないそうです。なので、アイシングはやはり効果的で、炎症を抑えたり、疲労回復のためにもアイシングは重要です。しかし、氷を直接患部に当てるとかなり低温になってしまいます。
こういった意味でも、温度設定と患部圧迫ができ、満面無くアイシングできるゲームレディーはやはりアイシング効果があり、治療やケアに役立ちます。
ダルビッシュ投手も感覚で、「(普通のアイシングは)温度が低過ぎるため、長時間は皮膚にダメージがあり筋にもダメージがある感じがします。」と書かれていました。
やっぱり、プロの選手はプレーもそうですが、ケアの面もしっかりしてるんだなって改めて実感しました。